避妊と腺筋症の特徴について

子宮腺筋症というのは子宮の筋肉層に子宮内膜が入り込み増殖する病気です。
本来なら子宮内膜は排卵後の受精卵着床をサポートするために厚くなり、着床しなければ月経時に経血という形で排出されるのですが、免疫力の低下やストレスなど複合的な原因から排出されることなく筋肉層にて増殖してしまうのです。
そうなると生理の際に激しい痛みを伴うようになってしまいます。
経血の量が増えて過多月経も起こりやすく貧血になりやすくなります。
進行すると生理時期ではなくても下半身の痛みが感じられるようになり、不妊や初期流産を引き起こす可能性もあるのです。
詳しい原因ははっきりとは分かっていません。
ただ、閉経を迎えると軽くなるという特徴もあり、女性ホルモンが影響している可能性があると言われています。
そのため避妊具を子宮に装着することで腺筋症肥大を食い止めるという治療法も行なわれています。
この治療法は最近徐々に増えてきているのですが、実際には治療とは言えません。
避妊具は数年に1度は交換が必要ですし、装着時に子宮を傷つけてしまうと不正出血や痛みが強くなってしまいます。
またデリケートな部分にずっと異物を入れたままというのもよいとは言えません。
腺筋症の原因がきちんと特定できていない今、避妊具は子宮腺筋症をいったん軽い状態にしておくという簡易措置でしかないのです。
子宮を全摘出・あるいは一部摘出の手術をしたり、ホルモン剤により閉経後に近いホルモン状態を作るという治療法もあります。
いずれにせよ体に大きな負担がかかります。
20代後半以降で生理痛がひどくなった場合、早めに婦人科を受診しましょう。
早期発見早期治療を行なえば体への影響も少なくてすみます。